地下鉄に乗る。
Jenoのパーティーがオークランドであるらしい。
深夜1:00、もう外は浮浪者もシェルターに帰ったのか姿は見えない。
ヤケに冷えるねぇ。。。
ボロビルを連想させるような汚い階段を降りて、殺伐とした構内で5ドルのカードを買う。コッチのねずみはにげないらしいね、人を見ても。
地下鉄は『BART』と呼ばれるモダンな6両編成、ダメなトースター色の外装で海岸の都市を結んでいる。
サンフランシスコとオークランドは、東京と川崎みたいな距離だと思う。いや実際にはもっと遠いか、15分遅れてきた、この日最後の列車に20分くらい揺られてみる。
電車の中は捕虜特急というか空気は随分と重くて、蛍光灯に照らされて乗っているのが意外としんどい。
深夜の電車って事もあってか、一様につかれた青白い顔が並んでいる。
会社から帰るのに、この電車に乗るのは結構つらい事が判明。
旅行者でよかったわ。
目を閉じると、タンタタン、タンタタン、タンタタンと短いリズムを刻む列車。
静かで軽快。
植木鉢の受け皿を何枚も重ねたようなすわり心地をケツの下に感じていると、陽気な黒い狂人に話しかけられる。
あっち側の世界の目をした人が、小学校の時の友人のような調子でまくし立ててくる。
ううううん、ほっておいてほしいなあ。
とりあえず一言ノーと言った後、地蔵スタイルで無視することに決定。
深夜の壇ノ浦を回避する。男子戦わずして勝つというやつですか。
いや、勝つも負けるも無いか
オークランド、12thストリートの駅は降りると同時に出口のシャッターがおり始めていてあわてて外に出る。
はやくJenoの音ききたいぜー。
サンフランシスコ側の駅よりはいくぶんキレイな階段を駆け上がった先は、誰もいない信号だけが点滅する世界。高さのまちまちな建物がならび、ブワブワ、風が頭上で鳴ってる。その音だけしか聞こえない。町の中なのに人工の音が聞こえない。一切。
ゴーストタウンってやつか、ココは。